2019年5月10日に公開された「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」。内容は2016年4月に放送されたTVシリーズの続編となっている。
今回は先日公開された映画の感想をネタバレなしで語っていきたいと思います。
その前に少しTVシリーズ「甲鉄城のカバネリ」の紹介を。
甲鉄城のカバネリ

アニメ「甲鉄城のカバネリ」キービジュアルより画像引用
産業革命の波が押し寄せ、装甲蒸気機関車が発達した近代を舞台に、カバネと呼ばれるゾンビに立ち向かう物語。
本作に関して真っ先に述べておきたいのは、全体的なクオリティの高さである。
作画はさすが「WIT STUDIO」と言ったところ(進撃の巨人ですね)。
良く動くアクションシーンは迫力満点・・・安定感が半端ないんだよな。
キャラクターデザインも素晴らしく、萌えに寄らない美しさに好感を抱く。
ギルティクラウンと同じ監督ということもあり、雰囲気は似たようなものを感じるが、本作のストーリーには別の面白さがあったな。
そして一番の目玉・・・音楽がとにかく熱い。
OPは「EGOIST」、EDを担当するのは「Aimer with chelly(EGOIST)」。
歌をきっかけに見始めたという方も多いのではないだろうか。
動画配信サービス | 配信状況 |
U-NEXT | 〇 |
Hulu | × |
dTV | × |
dアニメストア | 〇 |
FODプレミアム | 〇 |
上記はテレビシリーズの配信状況です。
それではネタバレなしの映画の感想へ。
甲鉄城のカバネリ 海門決戦

アニメ「甲鉄城のカバネリ 海門決戦」キービジュアルより画像引用
TVシリーズの魅力を継承しつつ、続編らしく本作のテーマ性に触れるといった内容。間違いなくカバネリファンであれば楽しめる一作となっている。
ハイクオリティな作画や背景
この点に関しては期待通りの仕上がりでした。
作画に関しては、細かな部分までこだわりを感じ良く動く。戦闘シーンや装甲蒸気機関車のスピード感は、TVシリーズを軽々と超えていきましたね。
近代的でファンタジー観の溢れる背景は、どこを切り取っても部屋に飾りたいと思えるクオリティ。友人を家に招こうものなら「この絵オシャレだね・・・君の類稀なセンスを感じるよ」と言われる勢い(個人差はあります)。
人とは?カバネリとは?
本作の永遠のテーマとも言える、人とカバネリの違い。
これは現代社会でも差別という点で通じるテーマですね。
カバネの恐怖に怯える人と、人とカバネの狭間に生きるカバネリ。
危機的状況に陥った時にこそ、その人の本性が現れるわけでして。
黒幕を作り上げそいつを消し去ることで、一時的に救われようとする者。自分さえ生き残れればそれでいいと考える者。追い込まれることで初めて、本当に守りたい存在に気付く者。
人間のリアルな醜さを感じずにはいられない内容だった。
TVシリーズにはないラブコメ感
ここは正直言って賛否両論分かれるだろう。
個人的には、常に命の危険に脅かされる状況で育まれる愛・・・のような展開は大好物でして。
アニメならではの魅力がたっぷりと詰まっているように思うのだ。
今回で言えば生駒×無名の組み合わせ。
年甲斐もなく彼らの恋愛にニヤニヤしつつ、キュンキュンしていたからね。
最後に


今回も主題歌は安定のEGOIST。映像には「ハナヤマタかっ!」とツッコミを入れる私がいた。
動画配信ということで家で見れるのもポイント高め。
トイレや周囲の人に気を配らなくて良いという部分で、かなり落ち着いて楽しむことができますからね。
大人の方であれば、お酒と一緒に楽しむことだって可能なわけでして。
美しい映像とともに贅沢な時間を味わうことが出来るだろう。